泣き笑い


緑の渦巻き♪

第6回 Testa Rossa(※1)(2008.フェブラリーステークス)


2004年のクリスマス。何故か中京競馬場に居た私は、そこで初めてヴァーミリアンと言う馬を強く認識する。3年以上経った今でもヴァーミリアンを語る上で必ず私の口から出てくる言葉『ラジたんを勝った馬は1年おきにGT馬になる』は、この時ぶかさんに摺り込まれ、以降絶対的な魔法の呪文となった。wikiにも載っているくらいだから有名な話なんだろうけど(笑)

そもそもヴァーミリアン(めんどくさいので以後ヴァー)は名前惚れした馬で、それも勝者が居ない事で有名な(私はヤン(※2)の勝ちだと思ってるが)バーミリオン会戦(※3)と同じ名前だったからで、発音が違うのをずっと気にしていたとかそんなのはどうでもいい話なんだが、まぁそんな感じで翌年のクラシックはシルクネクサス(※4)やダンスインザモア(※5)、ローゼンクロイツ(※6)の次くらいには注目しようと思っていた。DI(※7)? 何それ美味しいの?

ところがどっこいヴァーには芝適性が無かったらしく(新馬とラジたんは能力だけで勝ったんだろうか)スプリングS−神戸新聞杯を見事二桁着順で埋め尽くし、表舞台から消えて行った。エニフSで勝ったと聞いた時には、既に『しまった出てたのか』くらいにまで把握努力が落ちていた。浦和記念に至っては勝っていた事すら数日知らなかったというorz んで名古屋にやってくるっつーから気合入れて見に行こうとしたら雪で名古屋GP中止。
他にも虫歯でカイ食いが落ちるとか2005〜2006年は受難としか言いようのない年だったと思う。この時期にタケユタカに見放された恨みが今でも残ってて、強くなってからまた乗るようになったのが嫌だったりする。5戦しか乗ってないけど、ヴァーのヤネはルメール(※8)が一番好き。

ヴァーの実物を初めて見たのは2006名古屋GPで(東海Sは行ってない)、ご一緒させて頂いたじゅげむさんが仰った『MUST5馬身』が印象深いレースでもある(笑) 前走JCDも好走していたし(わしアロンダイト(※9)は興味ないのよね・・・)相手を見ても負ける事はないだろうと確かに思ってはいたのだが、そこまで強気になれるのが羨ましかった。J助さんといいゆたかさんといい、知り合い(ゆたかさんは知り合いとまでは言えないか)は熱烈なファンばっかりだなぁ。ぶかさん経由で知り合えた方ばかりなので軒並みエル(※10)基地なのは当然なのだが、どっかにグラ(※11)基地転がってないかしら。。。今知り合えたら自虐ネタで物凄く盛り上がれる自信がある。 orz
コンドル(※9)の実物を見たのは1回きりで、勾玉以外は割と特徴の無い黒鹿毛馬だった気がするんだが(鹿毛だと思ってたのは内緒だ。あん時は女王様(※12)ばっかり見てたしなー)、ヴァーはでかくて黒くてぴかぴかで、そらおまいダートだわって感じの馬だった。何と言うか、コンドルよりもキンカメ(※13)に似てる気がする。全っ然知らないんだけど、もしかしてキングマンボ(※14)ってこんな馬だったのかなぁ。

2007年国内無敗なのは周知の事実で(日経に『海外地方7戦6勝』と書かれてあって思わずニヤついてしまった。地方6戦6勝の海外1戦0勝なんだから嘘ではないわな)この間何度も遠征しようとしたのだけれど、何せ東でばっかり走ってるので都合がつかず、折角のチャンスも外部によって潰されると言う憂き目に遭って結局1回も見に行けなかった。JCDを圧勝した事で国内砂王の座は動かないものになったし、年末の東大では馬場不問も見せ付けた。何と言うかオールマイティになってしまって嬉しいやら悲しいやら(ゑ

2008年初戦の川崎記念も遠征予定を組んでいたのだが、ヴァー本人が居なくなってしまい回避。フェブラリーS出走確定を知った時にはドバイを諦めたのかと思ったが、陣営はやる気満々のようで(笑)

府中だったら一人でも日帰り遠征出来るので、食費を削って出撃して参りましたですよ(前置きがやたら長いが此処からが本題)。
東京競馬場の中にコンビニがあって驚いたとか(遠征前夜に限って携帯の充電を忘れるスキルは忘れてしまいたい・・・)博物館にカルガモが居なくて悲しかったとか(去年のオークスの時には居た)クソ寒いと脅されていたので帽子マフラー手袋カイロと完備して行ったのにちっとも寒くなく(むしろ日向はあったかく)帽子は髪の毛を押さえる為だけに使用する事になっていたとかじゅげむさん等と物々交換した結果、何故か4レース(へぶらり・JC・有馬・東大)のレープロを持って帰ることになったとか(JCよりJCDが欲しかったです・・・orz)今回もゆたかさんの顔が覚えられなかったとか(人の顔の覚えられなさは異常)色々あったんですが、そんな事はお構いなしに(まぁ関係ないんだが)ヴァーミリアン様は強うございました。川崎記念回避が不安材料になる事は無かったし(じゅげむさん情報のお陰ですな)+7kgの馬体重も『520? 普通やん』と思えました。
正直、こんな上から目線でGTを見たのは初めてですよ。ゲートさえまともに出られれば負ける筈が無いと確信してました。発走前に過去のレースの模様が流れるのを見ていた時もカネヒキリ以外には負ける気がしなかったし(何でカネヒキリ(※15)には勝てると断言出来ないのか自分でも不明)、過去の面々を見ていても、このメンツが勝つようなレースでヴァーが負ける訳ないわな等はっきり言って滅茶苦茶失礼な事を考えながら眺めておりました。馬券もヴァー頭は固定なのでとても買い易く、お陰で片道だけですが新幹線代が出ました。GTで馬券が当たったのって何時以来だったのか記憶が無いくらい久し振りです。ヴァーのお陰と言うよりもブルコン(※16)のお陰と言う気がするのですが。ヴァーからの馬単で3,000円越えとか美味しすぎる。
レースが終わった後泣くかなと思っていたのですが、全くでした。余りにも強かったし、余りにもあっさりだったし、余りにも予定調和で。JCDに行ってた方が泣けたんだろうなぁ。あれは家で見ていて叫びましたから。

とか何とか言ってますが、帰り道は歌ったり踊ったり、たまに万歳したりひゃっほうとか叫んだり、どう考えても浮かれてるとしか思えない言動を繰り返しておりました。そんなに歩き回った訳でもないのに向こう脛が張ってしまい、寄る年波を感じてもおりますが。。。

そんなこんなでドバイである。多分行けないだろうから、テレビのこっち側で全力で応援するサネ(・ェ・)





※1 フェラーリのリヴェルタ・ソラーレの事。ではなく、元の『赤い頭』の意。此処ではFSSで使われた『赤の一番』から。
※2 楊文里。小説『銀河英雄伝説』の登場人物。ミラクルだのマジシャンだの祭り上げられた可哀想な人。
※3 小説『銀河英雄伝説』に登場する架空の星域で行われた戦いの事。
※4 今でもわんだ産駒のエース。でもヴァーとは月とスッポンな気が・・・いあ気のせいに違いない。
※5 この年のダンスインザダーク産駒一番の有望株。後の凋落振りは見ていて泣ける。
※6 この年の薔薇一族の期待っ子。今でもそれなりに薔薇らしく活躍している。
※7 凱旋門賞でド失格になった薄倖の名馬。CMにてトミー・リーと競演した事でも有名。
※8 2007ドバイ後のコメントは一生忘れない。
※9 サー・ランスロットの聖剣。2007ジャパンカップダート優勝後、1走して休養中。
※10 サイモン&ガーファンクルの名曲。天国にまで飛んで行かなくても(´・ω・`)
※11 ぶた言うな!。・゚・(ノД`)・゚・。
※12 私の周囲では結構嫌われているエアグルーヴの事。ジャパンカップ時のワタリは史上最高の可愛さだった。
※13 ハワイの大王。ツルマルボーイとあわせて鶴亀と呼ばれていた。
※14 日本におけるミスタープロスペクター系の雄。万能だよね。
※15 雷の精という意味らしい。復帰まだかなぁ。
※16 フサイチコンコルド産駒初のGT馬。中央GTは勘弁してくれ。


2008.2.27.

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